歌舞伎町でヤクザによるスカウト狩りか
1分でわかるニュースの要点
-
6月6日に歌舞伎町でヤクザによるスカウト狩りが発生
-
スカウト会社のナチュラル側が先に手を出したのが原因
-
逆上したヤクザが無差別攻撃を始めたため非常に危険
スカウト会社「ナチュラル」の男とヤクザでトラブルがあった可能性
スカウトの仕事は水商売やAVなど多岐に渡りますが、ヤクザに上納金を納めて安全を担保する例が多く、本来スカウトとヤクザは持ちつ持たれつの関係にあります。 ところが今回のトラブルでは、ヤクザの後ろ盾がないあるスカウト会社のナチュラルが、ヤクザの組員に暴力をふるったのが原因といわれています。そして威信を傷つけられたヤクザ側は逆上し、スカウトマンらしき人間を見境なく攻撃するスカウト狩りに突入したようです。
ネット上で多数の目撃情報も
コロナ禍の影響もあって、日本一の繁華街である歌舞伎町も、しばらく穏やかな街となっていました。ところがヤクザ狩りの発生によって、現在の歌舞伎町はコロナ禍以前とも異なる異様な緊張感に包まれています。 またSNSを中心として、こういったスカウト狩りの目撃情報が相次いでいます。7日には事件直後の生々しい画像や、一触即発状態の動画が拡散され、ネットを騒然とさせました。
暴力団対策法で本来であれば動きが制限されるヤクザ
暴力団対策法および全国的な暴力団排除条例によって、ヤクザの行動には制限が課せられています。さらに半グレ(新手の犯罪集団)の台頭によって、大手暴力団も存在感を失いつつあるのが現状です。暴力団の衰退が目に見えて加速していただけに、今回のトラブルは世間を驚かせました。
ネット上でも話題になるほどの動きは珍しく
ヤクザ同士の抗争を除けば、暴力団のトラブルに注目が集まるのは、近年では非常に珍しい出来事です。各種条例や民間の意識改革によって、暴力団を社会的に排除する動き一般化し、ヤクザの行動を縛っているためです。 今回の事件が注目されているのは、ヤクザがこうした社会情勢の中でトラブルを起こしたという理由だけではありません。未確認ながら、スカウト狩りには複数の暴力団が動いていると言われています。ヤクザが会派を超えて連携するのは非常に珍しく、そういった意味でも話題となっています。
幹部クラスが襲われた可能性も
元々の原因はあるスカウト会社と一部のヤクザの揉めごとでした。発端になったのはヤクザがスカウト会社から引き抜きを行い、スカウト会社が報復を行ったことで、今回のスカウト狩りに発展しました。 スカウト会社の社長や幹部クラスは、半グレと深い繋がりがあるようです。スカウト狩りのターゲットはこの幹部クラスで、すでにスカウト会社社長はヤクザに襲われている可能性があります。
今後の動きや警察の介入はあるのか?
スカウト狩りのために、歌舞伎町には500人規模のヤクザが乗り込んだともいわれています。このような大規模な動員は、警察としても絶対に見過ごせません。スカウト会社も活動内容が限りなく黒に近い灰色なため、捜査の対象となるでしょう。 警察は今後さらなる騒動に発展する前に、早期に介入してヤクザとスカウト会社双方を一斉摘発する可能性が高いです。