ネット上で過度な自粛警察が問題に
1分でわかるニュースの要点
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ネットでは今「自粛警察」が問題視
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行き過ぎが指摘されている自粛警察の行動
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自粛警察の行いに苦言の声も
他人に対し自粛を促す自粛警察
緊急事態宣言が出されたあと、110番通報件数が大幅に増加しています。特に東京や大阪の都市部で、新型コロナに関連する内容の通報が相次いでいます。 店舗の軒先に営業を自粛すべきと書いて張り紙をしたり、すでにある張り紙にさらに文言を書き込む行為のことをネットでは自粛警察と呼んでいます。
行き過ぎた行動が問題に
最近では自粛警察の行き過ぎた行動が問題視されるようになってきました。 客は一切入れず、ライブ配信を行っていた飲食店にまでライブを自粛するように促す張り紙を付けられていました。また東京都の要請通りに午後8時までの短縮営業を行っている居酒屋にも、「まだ営業しているのか」と殴り書きされた紙が貼られていた事例もあります。
終息には自粛は必要不可欠も行き過ぎた自粛警察の行動
新型コロナの新規感染者が減って事態が終息に向かうためには、国民全員が外出などを控え今しばらくは自粛生活を続けなければなりません。しかしながら最近起こっている自粛警察の行動には、目に余るものもあります。
ライブハウスに張り紙
東京都にあるダイニングカフェの店主がツイートした張り紙の内容はテレビでも取り上げられました。紙には「緊急事態宣言が出されている間はライブハウスを自粛して欲しい」そして「次にライブをやっていることがわかったら警察を呼ぶ」と書かれていました。 このダイニングカフェは元々インストアライブに力を入れています。店舗は休業し無観客での配信ライブを行っただけにも関わらず、このような張り紙をされました。
県外からの車に投石やあおり運転など
緊急事態宣言が全国に出されてから、県外から来た車が投石をされたり、あおり運転をされたりする事例も報告されています。徳島では知事が「徳島県への来訪をお断りする」と宣言した後、県内在住者でも他県ナンバーで出向いたら入店を拒否されたという話もあります。 静岡県では温泉施設に停めていた県外ナンバーの車が傷つけられていたのが見つかり、警察の捜査が始まっています。
ゴールデンウィークに出かけるサザエさんにも
4月26日に放送されたサザエさんでは、ゴールデンウィーク前のタイミングに合わせ旅行の計画を立てたり、家族で動物園へ行く内容が放送されました。その内容が今の日本の情勢にはふさわしくないとネットで話題になりました。 外出を自粛せずに家にいないことや混雑している動物園で遊ぶ様子が「3密」を守れていないことなどを批判する声が多くあがりました。これは現実とアニメの世界を比較したツッコミが大半だったようです。
難しい自粛の線引きに自粛警察も活発化
緊急事態宣言の対象が全国に広がり、多くの店舗が営業自粛を迫られるなど私たちの自粛生活は終わるめどが立っていません。自粛はどこまでといった線引きが難しく、自粛警察が活発化する原因にもなっています。