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広島中央署での約8500万円の盗難事件で病死した警部補を書類送検。謎が多い事件の真相とは?

 

もくじ

警察署での約8500万円の盗難事件で30代警部補を書類送検

1分でわかるニュースの要点

  • 広島中央署内で約8500万円の現金盗難事件
  • 容疑者は30代の警部補で既に死亡
  • 容疑者死亡のまま起訴されたが疑惑は残る

特殊詐欺の証拠品として押収した約8500万円

盗難にあったのは広島中央署内に特殊詐欺の証拠品として保管されていた約8500万円の現金でした。盗難を取り締まるはずの警察署内で誰がどのようにして盗難を働いたのでしょうか。まずは事件の概要を見てみましょう。

広島中央署の30代男性警部補が窃盗した疑い

盗まれた現金は詐欺の証拠品として押収され、広島中央署内に保管されていた約9000万円の一部でした。 内部による犯行が疑われていましたが、約2年間も捜査に進展が見られませんでした。 年度末を迎えようとするこの時期に犯人として30代の警部補を書類送検したことが発表されましたが、容疑者は既に死亡していました。

広島県警は押収品の管理責任が問われている

押収された証拠品の現金は通常とは違う管理が行われていました。通常この種の証拠品は署の2階にある証拠品保管庫に格納されますが、なぜかこの場合は証拠品の現金が1階の会計課の金庫に入れられていました。 会計課の金庫はダイヤル式の鍵と通常の鍵の両方で施錠されることになっていましたが、ダイヤル式の方は常に解錠された状態でした。通常の鍵は会計課長が施錠し持ち帰ることになっていましたが、ルールが守られておらず課長は金庫の鍵を自分の机の中に入れていました。 このように広島中央署の押収品の管理体制はずさんとしかいいようがない状態でした。

容疑者の30代の警部補

警察署内の窃盗で内部の署員が書類送検されるという前代未聞の事件の容疑者である30代の警部補はどのような人物なのでしょうか。押収された証拠品に手を付けるというおよそ常識では考えられない行動に彼を駆り立てたものは何だったのでしょうか。

2019年9月に病死

盗難事件が発生して間もなく容疑者の警部補は体調を崩して休職していました。警察の捜査によって容疑者の警部補はギャンブルにのめり込んでおり多額の借金があることが判明し、警部補は警察から任意の聴取を受けていました。 警部補は容疑を否定し続けていましたが、聴取が開始されてから数ヶ月後自宅で死亡しているのが発見されました。 体内からは精神病の薬や睡眠薬が検出されましたが、事件性や自殺は否定され、死因は不詳とされました。

競馬などで多額の借金を抱えていた

警部補は競馬にのめり込んでおり、大金をギャンブルにつぎ込んでいました。 複数の同僚や消費者ローンから借金を繰り返し、なんと総額9300万円にのぼる借金をしていたとされています。 警部補は盗難事件当時署の生活安全課に所属しており、証拠品である現金の存在や保管状況を知る立場にありました。

約8500万円を返済や競馬に使用した疑い

盗難事件の捜査は難航しました。多額の借金を抱える警部補が捜査線上に浮かんではいましたが、任意の取調べで警部補は犯行を認めず、金庫から検出された指紋も通常の業務で付いたものと判別できませんでした。 捜査の結果容疑者の警部補は出所不明の約8100万円を借金の返済や競馬の馬券購入に使っていることが判明しました。馬券購入には4800万円が使われていました。 また犯行が行われたとされる日の弊部補の行動に不自然なものがあることも確認され、状況証拠は固まっていきました。

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