検疫官が新型コロナウイルスに感染
1分でわかるニュースの要点
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検疫官が新型コロナウイルス
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新型コロナウイルスの感染力は強い
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マスクや手袋を使用しても感染は防げず
検疫官の服装や業務
検疫官がコロナウイルスに感染したということで話題になっていますが、検疫官はどのような業務を担当し、またどのような服装で作業を行うのでしょうか。 検疫官がコロナウイルスに感染した理由についていろいろと言及されています。
WHOの規定はクリアしているが防護服ではない”軽装”
検疫官は作業時、医療用のマスクや手袋を着用していました。これにより、一応はWHOの規定はクリアしています。 その一方で防護服やゴーグルは着用しておらず、いわゆる軽装です。防護服やゴーグルを着用しなかった理由としては、検疫される側の心情に配慮してとのことです。 防護服やゴーグルを着用しなかったことについて世間からは問題視されていますが、専門家の見解としては装備の問題ではなく、手袋を外す際に外側を触ってしまったことに問題があったのではないかと指摘されています。
船内の人々の検温や問診等
検疫官はクルーズ船に派遣され、そこで検疫業務にあたっていました。検疫業務の内容としては、乗客から質問票を回収する、体温を測定する、などです。 業務上必要であったため、2月3日の夜から4日の夜までは客室にも立ち入っていました。しかし5日に乗客の中にコロナウイルスの感染者が確認されたので、5日以降検疫官は客室に立ち入っていません。 とはいえ感染者の確認以前にも当然客室にコロナウイルスが存在していたため、検疫官が感染するに至りました。
検疫官はマスクをしていても感染したという事実
医療用のマスクをしていたら万全なのではないか、なぜ検疫官はマスクをしていたにも関わらず感染してしまったのか、といった疑問の声が上がっています。 これに関しては一応ある程度明確な結論付けがなされています。
新型コロナウイルスの感染力の強さ
医療用マスクをしていてもコロナウイルスに感染してしまった理由の一つとして、新型コロナウイルスの感染力の強力さが挙げられます。 医療用マスクをしていれば一応コロナウイルスの入り込む隙をブロックできるのですが、たとえば取り外しの際に油断が生じます。 こういった微妙な隙も許さないほど新型コロナウイルスの感染力は強力で、専門家の見解としてはこういった細かな隙からコロナウイルスに感染したとされています。
マスクの限界
医療用マスクの着用時には一応新型コロナウイルスをきっちりブロックできるとされています。これも100%というわけではないのですが、しっかり着用すれば入り込む隙はないとのことです。 しかしずっとマスクを着用しているわけにもいかないので、必ず付け外しが必要です。マスクを外すときや、マスクを外してからコロナウイルスの脅威が振るいます。 特にコロナウイルスが手に付着している状態で口や鼻に触ると感染のリスクが高まるようです。
検疫官や医療従事者の過酷な労働環境
検疫官や医療従事者は、今回の新型コロナウイルスのような危険が迫った際、最前線で感染のリスクにさらされます。また人手不足、状況がわからない、といったことで24時間体制で過酷な労働を強いられます。 結果的に、疲労から少しの気の緩みが生じ、感染してしまうこともあるのです。たとえばうっかり手袋の外側を触ってしまう、それに気づかない、などです。 また疲れているため免疫力が落ちて、余計に感染しやすくなる可能性も考えられます。