もくじ
病院船の必要性が浮上
1分でわかるニュースの要点
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船内に治療室や病床といった医療設備
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戦地や被災地で活躍
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造船や維持にかかる費用が障壁
新型コロナウイルスの影響で世界でも生活品の買い溜め。需要と供給のバランスが崩れる恐れ。新型コロナウィルスの感染を受け、外出制限を設けたフランスでは買い溜め行動が起こり、ニューヨークでは購入に制限を設ける動きも出てきています。日本ではマスクの転売に規制が設けられることになりましたが、需要と供給のバランスが崩れ、必要なものが買えない状態になっています。各国の状況についてご紹介したいと思います。
病院船とは
コロナの拡散が収まらない状況下で「病院船」といった言葉が国会やマスコミで飛び交うようになりました。あまり聞き慣れない言葉に戸惑う人も多いことが推測されます。果たして「病院船」とはどんな役目や目的をもった船なのでしょうか。
クルーズ船への対応は正しかったのか?2名の死者がでた新型コロナウイルスの影響新型コロナウイルスの問題でクルーズ船から80歳代の日本人男女2人の死亡者が確認されました。搬送の遅れも指摘されていますが、そもそも乖離対策が正しかったのかが疑問です。クルーズ船からは陰性と診断された乗客・乗務員が下船していますが、検査後に感染した可能性もあり拡大は避けられません。今後は国民がパニックに陥らないよう感染後の処置方法をアナウンスすることが重要です。
病気や怪我の人々への治療と輸送を行う
「病院船」の目的は、病気や怪我の人々への治療と輸送を同時に行うことになります。船内には治療室のほかに病棟も完備されており、地上と同等の治療を受けることが可能です。 コロナ騒動でいえば、クルーズ船に乗客を閉じ込めることなく「病院船」に乗り換えることで早期に治療ができたと推測できます。 また、海上で治療に専念できることから、本土への拡散も防止することができたでしょう。感染力が強く特殊な医療行為を必要とする場合、「病院船」はフル稼働が期待できます。
主に戦時中に活躍
「病院船」が活躍したのは主に戦時中です。戦地には病院がありませんから、長距離を移動できる「病院船」は貴重な医療施設であり戦力だったといえるでしょう。 「病院船」は古代ローマ時代には存在したとされています。南北戦争や第二次世界大戦などにおいては、戦地から負傷した兵士を輸送する手段として使われました。 そのため戦時中は日本を含め多くの国々が海軍において「病院船」を保有しています。日本も30隻程度保有しており、横浜山下公園に停留する「氷川丸」が有名ですが、現役で稼働しているものはありません。