もくじ
武漢から帰国し帰宅した埼玉県の男性1名がコロナウイルスに感染
武漢からの帰国者の埼玉県の男性がコロナウイルスに感染
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武漢から帰国した男性1名がコロナウイルスに感染
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ウイルス感染拡大阻止と人権との兼ね合い
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対応の難しさに苦慮する政府、地方自治体
武漢で日本人男性が新型コロナウイルスによる肺炎で死亡。日本人では初。武漢の病院に入院中の60代の日本人男性が新型コロナウィルスの感染により死亡しました。日本人の死者は初めてになります。武漢の病院によると死因はウイルス性肺炎とされています。中国では感染による死者は800人を突破するなど急速に拡大していて、武漢の病院では医療体制が追いつかずに十分な治療が受けられなかった可能性も指摘されています。
クルーズ船から降りれない乗客と増え続ける新型コロナウイルス感染者。今後の目処は?クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」内で新型コロナウイルスの集団感染が発生しました。ウイルス感染の発生からクルーズ船が停泊するに至るまでや潜伏期間を考慮した検疫期間、下船できずに不自由な環境にいる船内の様子や下船できない理由について迫ります。
埼玉県の男性はなぜ帰宅できたのか?
厚生労働省の発表では、埼玉県の男性は1月30日に第2チャーター便で帰国していました。男性は空港からそのまま国立国際医療研究センターで検査を受けましたが、陰性と診断されたため子供と一緒に帰宅していました。
子供を連れていたため
埼玉県の男性は、帰宅した際に子供を同伴しており、検査で陰性が確認されたため国が用意した施設ではなく自宅で待機することにしました。 現在、子供には感染の症状は出ていません。男性と濃厚接触したと見られるのは家族2名だけと見られ、自宅待機のまま詳細を調査しています。 男性の話によると、新型コロナウイルスが多数検出された武漢市の海鮮市場(華南海鮮城)には、立ち寄っていないとのことです。
現在の法整備では陰性、無症状の人々の強制的な隔離は不可能
現在の日本の法整備では、感染が認められない人々を強制的に隔離することはできません。先月の28日に帰国した邦人のなかにも、2名が検査を拒否して帰宅してしまいました。 無症状であっても、また一次検査で感染が認められなくても発症の可能性はあるのですが、法整備が間に合わず強要することができなかったのです。 このような実態を受け政府は、緊急の閣僚会議を開き、武漢市から邦人が帰国する前日の28日に新型肺炎を感染法に基づく「指定感染症」とし、検疫法の「検疫感染症」に指定して2月7日に施行することにしました。