武漢で日本人男性が死亡
武漢で新型コロナウィルスによる日本人初の死者
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武漢で入院中の男性が死亡
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武漢の病院では十分な治療が受けられない?
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中国で死者800人超に
武漢で入院中の60代男性
新型コロナウィルスに感染していたと思われる日本人男性が武漢の入院先の病院で死亡しました。この男性は60代で中国国籍の妻と武漢に在住していて1月に入院しました。 北京の日本大使館では男性が入院して以後、中国政府や医療機関に対して男性が最適な医療を受けられるよう要請しており、中国政府も専門の医師を派遣して治療に当たっていたとされています。
日本人の死亡者は初
新型コロナウイルスも関係で日本人の死亡が確認されたのは初めてのことです。 中国外務省は哀悼の意を表すとともに、今後も男性の家族に協力していくとしています。 また安倍総理からもご冥福をお祈り申し上げるとしたうえで、現地の大使館を通じて男性の家族への支援を行っていきたいとの考えを伝えたとされています。
感染の疑いが強かった男性
この男性は新型コロナウィルスによる感染の疑いが強く、1回目の検査では陽性反応が出たようですが、その後の検査ができないまま死亡したとされています。 日本大使館は中国の政府と医療機関に最適な医療を要請し、中国政府も専門の医師を派遣して治療したとしているようですが、果たして適切な治療が行われたのでしょうか。
死因はウイルス性肺炎と発表
病院側の説明では死因はウイルス性肺炎と判断していて、新型コロナウイルスの陽性の疑いが高いものの確定的な判断できないとしています。 この男性の死亡をめぐっては、日本に比べて十分な治療を受けられなかった可能性があるとの指摘もあります。武漢の病院には多くの患者が押し寄せていて、医療従事者は疲弊し機器も少ない状況にあるといわれています。
1月22日から入院
外務省によればこの男性は1月16日ごろから発熱の症状があり、22日から武漢の病院に入院していたとされます。 また日本大使館では1月23日には男性が重い肺炎にかかっていることを公表していました。その後28日に病院側から新型ウイルスの陽性の疑いが強いが男性の病状から再検査は困難な状態と連絡があったとされています。
中国では増え続ける死者
中国保健当局によれば2月9日現在、新型コロナウイルスによる肺炎による死者は811人、感染者は3万7,198人で感染者、死者とも増え続けています。 死者は北京で2人目が確認されたほか、湖北省で81人、黒竜江省で2人、河南省、甘粛省で各1人となり、2003に大流行したSARSの全世界の死者774人を突破しました。 これに対し中国政府は日本円で30億円余りを緊急に投入して必要な機器などの購入し、重症患者への医療態勢の強化を急ぐとしています。