愛知県でバカラ賭博を行なっていた違法カジノが摘発
1分で分かるニュースの要点
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バカラ賭博を行っていた違法カジノが摘発
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違法カジノは暴力団の資金源にも
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カジノ招致によって違法カジノ減少の可能性
店員・客など合わせて23名を逮捕
愛知県名古屋市のビル店内でバカラ賭博場を開いたとして、愛知県警は店舗関係者11人を賭博場を開いた罪である賭博開帳図利で、客として来ていた12人を賭博容疑で逮捕しました。 緊急事態宣言によって休業要請が出されている中でありながらの営業で、店内は三密(密室・密閉・密集)の状態でした。 取り調べに対して、客の一人は「仕事が休業してすることが無く、週に2~3回は来ていた」と話をしています。
利益が暴力団に流れていた可能性も
店舗の経営に携わっていたとされる浦野貴士容疑者(45)・東川隆洋容疑者(58)・小柴孝容疑者(75)は現時点では職業不詳です。 愛知県名古屋市では2016年2月に今回と同様にバカラ賭博を行っていたことから賭博開帳図利の容疑で山口組系の暴力団関係者も逮捕されています。 こうした前例もあることから愛知県警は売上が暴力団の資金源になっていたとみて、捜査を行っています。
暴力団の資金源の一つである闇カジノ
闇カジノは収益性の高い暴力団の資金源となっていることがと新聞などで指摘されています。こうした違法な闇カジノで高い利益を出せている裏にはイカサマによって客には勝てない仕組みを作っている闇カジノの存在もあります。
違法な賭博で売り上げを上げる闇カジノ
この愛知県の闇カジノだけでなく、日本全国で違法な賭博で売上を獲得する闇カジノが後を絶ちません。 2017年にはバカラ賭博を開いていたとして大阪でも従業員と客合わせて24人が逮捕されています。 この他にも2019年には池袋でも外国人観光客相手に違法なバカラ賭博を行っていたとして店舗関係者8人が逮捕されています。この池袋の闇カジノでは用心棒代として年間1000万円もの資金が暴力団に渡されていたことが報じられています。
勝てない仕組みを作り売り上げを伸ばす店舗も
闇カジノでは寺銭と言われる場所代だけも十分な売上を獲得できることも多く、闇カジノがイカサマを必ずしもしているとは限りません。 しかしながら、闇カジノ側には赤外線などでカードを読み取れるようにし、、資金を回収したい客にはわざと負けるような手札を配る場合もあるとされています。 このように客は勝てない仕組みを作ることで、売上を伸ばしている店舗もあります。
闇カジノを一掃することは可能か?
国内では暴力団の資金源ともみなされる闇カジノの摘発が後を絶ちません。闇カジノ側もこの摘発から逃れるために様々な方法を用いており、警察と闇カジノのいたちごっこが続いています。こうした状況を打開する上で、カジノの招致が闇カジノの減少に役立つ可能性もあります。
セキュリティやこまめな移動で警察の目をかい潜る闇カジノ
闇カジノへに通じるエレベーターは監視カメラで客の顔を目視してからでないと動かないようになっている場合や、店の扉を鋼鉄製の厚みのあるものにすることで警察が簡単には踏み込めないようにしているなど、高いセキュリティが敷かれています。 また、4億5000万円を闇カジノで稼いだとされ逮捕された南欽法(よしのり)容疑者は、闇カジノの運営場所を東京赤坂から、警察が駆けつける前に六本木に移し、さらに横浜に移転してたと報道されるなど、こまめな移動を行っています。 このように闇カジノは高いセキュリティとこまめな移動で警察の摘発から逃れようとしています。