「100日後に死ぬワニ」が話題に
1分でわかるニュースの要点
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ワニの日常を淡々と描いたコミック
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死と人生について考えるきっかけになる
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単行本や映画化も決定
「100日後に死ぬワニ」とは
「100日後に死ぬワニ」はTwitter上で公開されているワニの日常を描いた短編コミックで。作者はイラストレーターのきくちゆうきさんです。漫画家として「SUPERどうぶつーズ」といった作品も発表しています。 「100日後に死ぬワニ」は2019年12月から毎日1話のペースで新作がアップされてきました。コミックにありがちなオチはなく、最後に「死まであと〇日」と表示されるのが特徴です。
「100日後に死ぬワニ」の影響
「100日後に死ぬワニ」はTwitter上で発表されたコミックですが想像を上回る盛り上がりを見せました。最終話が近づくにつれテレビでも紹介され映画化も決まりました。なぜ「100日後に死ぬワニ」は大きな影響を与える作品となったのでしょうか。
何気ない日常の中で常に死を意識
「100日後に死ぬワニ」のポイントはラストに出てくる「死まであと〇日」のフレーズです。仮にこのフレーズがなければ、ここまで盛り上がらなかったと思われます。 ワニの生活を切り取った描写でも「あと〇日で死んでしまう」と死を意識させることで切なさが残ります。この切なさこそが作品の肝であり、読者に考えさせる作品となった要因です。
幸せとは何か、生きる意味は何か
「100日後に死ぬワニ」に登場するワニは余命のことを知りません。余命を知っているのは読者だけであり、ワニは1日1日をいつも通り生きています。つまり読者は勝手に感情移入しているに過ぎません。 だからこそ読者は純粋に幸せとは何か、生きる意味は何かを考えることができます。仮にワニが死期を知っていたなら物語はもっと説教じみたものになっていたかもしれません。
多くの人が死と人生について考えるきっかけに
「100日後に死ぬワニ」の功績は多くの人に死と人生を考えるきっかけを与えたことです。多くの人は死と人生など考えることもなく忙しい日々をおくっています。 しかし死は突然に訪れるものです。その時に後悔しないよう時には立ち止まって人生を考えることは非常に大切だといえます。「100日後に死ぬワニ」は死と人生を考える作品となったことで多くの人々に支持される作品になったといえます。
「100日後に死ぬワニ」の考察や予想が盛り上がった
「100日後に死ぬワニ」は発表から徐々に話題となり、次第に考察サイトが立ち上がるなど大いに盛り上がりました。さらに100話が近づくにつれ最終回を予想する人々でネット上は様々な憶測が飛び交いました。 この現象は多くの人々が死と人生について真剣に向き合った結果だといえるでしょう。100話終了後には単行本や映画化も発表され、まだまだ盛り上がりをみせると思われます。
新型コロナの影響でより死を身近に感じやすくなった
「100日後に死ぬワニ」が大きな盛り上がりを見せた背景にはコロナショックの影響があった可能性があります。世界はコロナショックで大きな不安に包まれています。 毎日のように感染拡大が報じられる中でより死を身近に感じやすくなったことは否めません。改めて死と人生を考える人にとって、「100日後に死ぬワニ」はとても心に響く作品になったといえます。