中国がWHOに21億円の寄付
中国がWHOに21億円(2000万ドル)の寄付したと発表
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中国はWHOの国際活動への協力と強調
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テドロス アダノブ事務局長と中国の関係に不信感
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中国からの圧力から初動が遅れたとの批判も
中国との癒着が指摘されるWHOテドロス事務局長
WHO(世界保健機構)のテドロス アダノブ事務局長は、中国との癒着が度々指摘されており、SNSなどを中心に「中国の犬」などと揶揄されています。 WHOが感染を認識してから、緊急事態宣言を出すまでに時間がかかったのは、テドロス アダノブ事務局長が関係の深い中国側に忖度したのではといった憶測が流れています。
中国側は国際協力のためとして寄付
中国の国営メディアである新華社通信は、中国政府はWHOの感染拡大への対応を高く評価していると報じました。その上で、中国側はWHOへの寄付について、同機構の国際協力のためだと強調しています。 更に新華社通信はWHOへの寄付について、同機構の活動を支援することが目的であり、途上国の保健医療体制の整備に役立ててもらうためだと伝えています。
感染が拡大した新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの感染拡大が始まったとされる1月下中に、テドロス アダノブ事務局長は習近平(しゅうきんぺい)国家主席と会談しており、同氏がジュネーブに帰国後に行われた緊急委員会で提案された緊急事態宣言に対し明確な態度を示しませんでした。
WHOの初動に批判が集まる
WHOの初動の遅さ、後手の対応には世界中から批判が集まっています。感染が広がる各国からは、同機構が緊急事態宣言をもっと早期に出していれば感染拡大を防げたとする声が絶えません。 緊急事態宣言が出された場合、加盟国は感染者が出た場合に24時間以内の通告が義務付けられることになり、空港や港での検疫や渡航制限の徹底が求められるようになります。
中国への”配慮”や中国からの”圧力”が指摘される
中国の国連への分担金はアメリカに次いで2番目で、それだけにWHOへの影響は強いといわれています。テドロス アダノブ氏の前任は香港出身のマーガレット チャン氏で、同氏も今回の中国の対応を称賛しています。 テドロス アダノブ事務局長の母国エチオピアは、中国から巨額の投資を受けており、その額は同国の国家予算を上回るともいわれています。
世界を混乱の渦へ巻き込んだWHOの責任は?
9日に会見したテドロス アダノブ事務局長は、パンデミックの脅威が迫っているとしながらも、依然として制御は可能であると強調しました。 一方で、影響の緩和や治療法に注力する必要性にも言及し、早期に感染拡大を収束させることに全力を尽くすとしています。しかし、未だに初動の遅れに対する不信は残っており、世界を混乱の渦へ巻き込んだWHOの責任が問われています。