もくじ
1分でわかるパナマ文書
パナマ文書とは
-
「パナマ文書」とはパナマの法律事務所から流出した内部文書
-
パナマ文書には租税回避に関する機密情報が記載されていた
-
世界政治にも影響を与え、追いかけていたジャーナリストが殺害された
7payの不正利用問題。開発会社やシステム脆弱性、犯人逮捕は?7payはセブン&アイ・ホールディングスが独自で開発したキャッシュレス決済サービスですが、不正利用問題によりサービス開始からわずか4日間で利用停止となってしまいました。今回は、7payがなぜ不正利用されてしまったのか?その原因に迫ります。
パナマ文書とは
(画像:Unsplash)
「パナマ文書」を説明するにあたり、「オフショア金融センター」を理解しておく必要があります。オフショア金融センターは「租税回避地」を意味します。一体なぜ、パナマ文書の流出がこれほど大きく騒がれたのでしょうか。 まずは、パナマ文書の流出問題を考える上で理解しておくべき予備知識や用語から解説していきます。
パナマのオフショア金融センターとしての役割
「オフショア金融センター」とは意図的に税金を安くすることで世界各地の企業や富裕層から資産を誘致し、外国資本を獲得しようとする国あるいは地域のことです。税金の安さに加えあらゆる規制が緩く、情報の機密性が高いという特徴も併せ持っています。 オフショア金融センターとしてあげられる国として、モナコ公国・サンマリノ共和国がげられます。イマン諸島・バージン諸島・ジャージー島・マン島などの旧植民地をはじめ、イギリス王室領・ドバイ・バーレーンもオフショア金融センターとして有名です。 そしてパナマも、オフショア金融センターの役割を担っていました。
モサックフォンセカ法律事務所の存在
パナマのモサックフォンセカ法律事務所は、1986年に創業しています。1970年代から1980年代のパナマは、オフショア金融センターとして世界的に台頭していました。 そうした時代背景の中でモサックフォンセカ法律事務所は、顧客のプライバシーを徹底的に守るという方針を打ち出し急成長を遂げています。 モサックフォンセカ法律事務所は、オフショア金融センターとして企業設立支援を行っていました。そのためパナマ文書が流出するまでは、世界4位の規模を誇っていたといいます。