米民主党のサンダース氏候補が撤退
1分でわかるニュースの要点
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サンダース氏が民主党の大統領候補者争いから撤退
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民主党の大統領候補はバイデン氏が確実に
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現大統領トランプ氏の牙城を崩せるか
民主党の候補はバイデン氏が確実に
バイデン氏はオバマ氏が大統領を務めた際の副大統領で、オバマ政権では主に外交政策などにおいて存在感を示していました。 バイデン氏はトランプ大統領の政策に対して何度も辛らつな意見を浴びせていることから、トランプ大統領から「スリーピー・ジョー」や「クレイジー・ジョー」といったあだ名を付けられています。
大統領選は11月3日
民主党のバイデン氏と共和党の現大統領トランプ氏の一騎打ちの構図がはっきりと見えるようになりましたが、実際に大統領選が行われるのは2020年11月3日と半年以上先のことです。 これからバイデン氏とトランプ大統領は大統領選に向けて政策などについて激しい議論を何度も交わすことになります。
一枚岩の共和党と派閥が割れる民主党
大統領選を戦うにあたって重要なのは党としての協力体制です。共和党はトランプ大統領支持で党としての方向性が定まっていますが、民主党は派閥が割れているため大統領選に向けて党を挙げて協力できるかが1つの争点といえます。
共和党内の支持率は依然高いトランプ大統領
大統領就任当初は批判的な意見も見られたトランプ大統領ですが、「強いアメリカ」というスローガンのもとでアメリカの経済を立て直した手腕は高く評価されており、現在共和党内での支持率は90%前後です。 長らく10%前後にとどまっていた共和党の大統領候補に対する黒人からの支持率が30%を超えていることからも、トランプ大統領に対する期待感が読み取れます。
左派と中道派で割れる民主党
トランプ大統領の牙城を崩すためには民主党も一枚岩となって対抗しなければなりません。しかし現在のところ民主党はサンダース氏を支持する左派とバイデン氏を支持する中道派に割れてしまっています。 党としてバイデン氏を擁立すると決めた以上、左派に属している議員がどの程度団結してバイデン氏の支持に回れるかが、大統領選の大きなカギを握ることは間違いありません。
サンダース氏の若者への支援策をどこまで取り入れるか?
サンダース氏は昨年学生ローンの負債を免除する法案を提出したことからも分かるように、若者に対する支援を積極的に行っていました。 民主党の大統領候補に事実上決定したバイデン氏がサンダース氏が提唱していた若者への支援策をどの程度取り入れるかは、大統領選の行方に大きな影響を与える要因の1つです。
公約の一部取り入れを表明したバイデン氏
惜しくも民主党の大統領候補争いに敗れてしまったサンダース氏ですが、彼の想いがまったく無駄になってしまったわけではありません。バイデン氏が今後の選挙活動において、サンダース氏の公約を一部取り入れることを表明したからです。 サンダース氏の公約を取り入れることで、サンダース氏を支持する議員の票を少しでも確実にしておきたいというバイデン氏の意図が見え隠れします。