アメリカが2兆ドル規模の経済対策へ。コロナショックへの対策を本格化させたトランプ大統領。 1分でわかるニュースの要点
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最大約220兆円を経済対策に投入と表明
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アメリカ市場の暴落の底はまだ見えず
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コロナショックはリーマンショックに匹敵
1兆ドルの対策予定から倍増
17日時点での発表では約1兆ドルの試算でしたが、1週間もしないうちに倍増しています。新型コロナウイルスの影響が非常に強く、感染拡大のスピードと経済への影響力が予想以上だったからと考えられます。 21日発表時点では、連邦政権の拠出額1.3~1.4兆ドルに、米連邦準備理事会(FRB)の追加支出を加えた2兆円と試算しています。
新型コロナウイルスの経済的打撃は大きく
ニューヨーク証券取引所のダウ平均株価の歴史的下落や外国からの入国制限が起こるなど、新型コロナウイルスの経済的打撃は当初の予想を大きく上回っています。 16日には大手航空会社ボーイングならび航空業界全体に6兆円の融資を表明するなど、アメリカ政府は各業界への経済的支援の対応に追われています。
アメリカ市場は連日の続落
24日現在、3度のサーキットブレーカー(取引停止)を引き起こしたアメリカ市場の連日の続落は、アメリカ国民全体の生活にも大きく影響しています。今、アメリカでは一体なにが起こりつつあるのでしょうか。
ダウ平均株価は20,000ドルを割る
世界を代表する企業の株価を示すダウ平均株価は、20,000ドルを割ってなお下落が続いています。24日17時の時点では18,591ドルと、19,000ドル台も下回りました。 2020年に入り過去最高値を更新していたのにもかかわらず、2月時点で過去最大の下落幅を記録するほどの危機的な状況に陥っています。
アメリカでも外出の制限が始まる
アメリカの大都市圏であるニューヨーク州や隣接するニュージャージー州、さらにイリノイ州などで、国民の外出制限が始まっています。アメリカ政府は警察や医療従事者以外の労働者を含む、あらゆる住民に自宅待機要請を出しました。 さらに24日時点ではハワイ州でも同様の要請が行われており、アメリカ中に外出制限がかかりつつあります。
アメリカはついにリーマンショックを超えることを覚悟したか?
世界に大きなダメージを与えている新型コロナウイルスですが、2008年に起こったリーマンショック以上の衝撃になるとの声も上がっています。実際にアメリカでは、世界的金融危機をもたらしたリーマンショック級だとの認識なのでしょうか。
コロナショックはリーマンショックを超えない指摘
ドナルド・トランプ大統領は、「3ヶ月~4ヶ月以内には経済活動を再開させる」と表明するなど、しばらくすれば回復に向かうとの見解を示しています。 しかし国際労働機関ILOの試算によると、世界中の失業者はリーマンショック時2,200万人に対し最大2,470万人発生すると公表しています。 さらにアメリカは無制限の量的緩和として、米国債や住宅ローン担保の無制限買取を行うなど、経済回復に向けての政策の手を緩めていません。