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恩赦の意味や対象を令和の新天皇即位の際の例を用いてわかりやすく解説します。

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新天皇即位に伴う令和の「恩赦」

(画像:Unsplash

2019年5月1日、新天皇である令和天皇が即位しました。10月22日には「即位礼正殿の儀の行われる日」が行われます。 新天皇の即位にあたって、令和の「恩赦」が実施される予定です。約55万人~60万人が恩赦の対象になると言われています。まずは、令和の恩赦についてその対象やメインの恩赦の種類、さらには恩赦を出願している人について解説して行きます。

約55万人から60万人が恩赦で釈放される予定

令和の恩赦では約55万人から60万人が対象となる予定です。しかし、その対象者はまだ明確には決まっていません。自民党の総務会で話し合われ、その後閣議で決定されます。2019年10月18日に恩赦の対象を話し合うための閣議が行われる予定です。 恩赦が実施されれば、当時の皇太子様と雅子様の結婚以来26年ぶりの恩赦となります。

殺人など重い犯罪を犯した人は対象外とする方針

今回の天皇即位に伴う恩赦の対象はまだ決まってはいないものの、殺人などの重い犯罪を犯した人には恩赦をくださないという方針が発表されています。 後述しますが、恩赦には批判の声も上がっています。過去には殺人犯が死刑を免れたケースもありますが、多くは被害者やその遺族に配慮し令和の恩赦では軽犯罪を犯した人のみが対象となるようです。

復権などがメインとなる予定

恩赦の内容としては、失った権利を再び与える「復権」のみになる予定です。 罰金刑が下されてから3年以上経過した人を対象に再度権利や資格を与えるとのことが発表されています。被害者がいないスピード違反や飲酒運転など交通違反者が恩赦を受けることができると考えられます。

令和の新天皇即位恩赦は罰金刑を受けた約55万人の「復権」(追記2019年10月22日)

ついに恩赦の内容が正式に発表されました。 恩赦の内容は罰金刑を受刑し3年以上たった、何らかの国家資格(運転免許など)に制限が課せられていた人々約55万人を対象に彼らの制限されている資格を「復権」する恩赦となりました。 対象の多くは以前から予想されていた通り交通違反などの比較的軽い罪を犯した人々のようです。 また「特別基準恩赦」も個別に受け付けることを同時に発表しました。 恩赦の内容が正式に発表される前から、恩赦に対する疑問の声は多く上がっています。今回の恩赦の内容に対する世論はどう動くのか、今後の動向に注目です。

袴田事件の袴田厳さんの弁護士が恩赦を出願

1996年に、静岡で一家4人が殺されたのが袴田事件です。その犯人として元プロボクサーの袴田巖氏に死刑判決が下っていますが、被告人は冤罪を訴えています。 弁護士たちは再審を要求しており、今回の新天皇の即位による恩赦の対象となるよう出願もしています。無罪判決は未だに下っていないので、袴田氏が恩赦を受けることができるよう弁護団が訴えています。

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恩赦の5つの種類と意味を解説

(画像:Unsplash

恩赦には「大赦」「特赦」「減刑」「復権」「刑の執行免除」の5つがあります。 今回「復権」が令和の恩赦のメインとなると前述しましたが、その内容まで把握する機会はなかったかもしれません。それぞれの内容について説明するので、理解しておきましょう。

大赦

恩赦の中でも「大赦」が下されると、過去に受けた有罪判決が無効となります。大赦は一定の犯罪者全体に下されるもので、その対象が広いのが特徴です。 裁判中などで有罪判決がまだ下っていない場合には「公訴権」が消滅します。公訴権とは検察官が持つ刑事事件を訴追する権利です。大赦が下されると、検察官が対象となった事件の被告を追訴することも許されなくなります。 過去の法律や情勢下で下された判決なため、その有罪判決が現代ではそこまでの大罪に該当しない場合などに多く適用されます。

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