棚橋泰文氏はポチなのか、カエルなのか?
ニュースの要点
-
枝野幸男氏の棚橋泰文氏への発言が話題に
-
予算委員会の運営に対する不満が理由
-
謝罪には応じず膠着状態
立憲民主党の枝野幸男氏が棚橋泰文氏を「ポチ」と揶揄
立憲民主党の枝野幸男氏が自民党の棚橋泰文氏を「ポチ」と揶揄したことが波紋を広げています。棚橋泰文氏は枝野幸男氏に謝罪を求めていますが膠着事態が続いている状況です。来年度予算案を固める大事な時期になぜ党首である枝野幸男氏がこのような発現に及んだのでしょうか。
原因は棚橋泰文氏の安倍政権寄りの委員会運営
ことの発端は衆議院予算委員会における棚橋泰文氏の委員会運営にあります。日頃から安倍政権寄りの委員会運営を行う棚橋泰文氏に対し、枝野幸雄氏ら野党議員は大きなストレスを抱えていました。 国会には様々な委員会がありますが、委員長は与野党に限らず公平中立の立場であるべきです。しかし過去の歴史からも委員長は所属する政党寄りの委員会運営がなされてきたのも事実だといえます。 ただ棚橋泰文氏の委員会運営はあまりにも酷いため、枝野幸雄氏の激怒を生んだと考えられます。
枝野幸男氏の揶揄に対し棚橋泰文氏が批判
度重なる棚橋泰文氏の野党に対する塩対応ともいえる委員会運営に、枝野幸男氏だけでなく野党幹部は猛反発していました。 こういった状況の折、1月28日の党の会合の中でで枝野幸男氏は棚橋泰文氏を「安倍首相に尻尾を振るポチ」だと揶揄しました。 この発言に対してプライドを傷つけられた棚橋泰文氏は「人を人と思わない発言」として、涙目になりながら激しく枝野幸男氏を批判しました。政治家として対立する党派からの批判を覚悟していた棚橋泰文氏であっても許せなかったのでしょう。
枝野幸男氏は「カエルならよかったのか」発言
棚橋泰文氏の「涙ながらの反論」に対して、枝野幸男氏は「カエルならよかったのか。」と応戦しました。まさに小学生のケンカレベルの応酬ですが伏線があります。 以前棚橋泰文氏は旧民主党に対し、「恐竜どころか両生類に戻った。」と発言した経緯があり、枝野幸男氏ら旧民主党議員の反感を買っていました。 「カエル」とは棚橋泰文氏が放った「両生類」を持ち出したものです。そのためか枝野幸男氏は棚橋泰文氏が求める謝罪には応じる気持ちは全くないようです。
棚橋泰文氏の経歴
枝野幸男氏と舌戦を繰り広げる棚橋泰文氏とはいったいどんな人物なのでしょうか。棚橋泰文氏は岐阜県大垣市の出身であり選挙区は岐阜2区です。 東大法学部を卒業後通産省へ入省したキャリア官僚であり、弁護士としても活躍しています。その後通産事務次官を務めた父棚橋祐治氏の地盤を引き継ぎ、1996年から8回の当選を重ねています。 第2次・3次小泉内閣では内閣府特命大臣を務めており、まさにエリート中のエリートです。
棚橋泰文氏が安倍政権への再入閣を狙っているのではないか?
棚橋泰文氏は当選8回を誇り、2004年に内閣特命大臣として入閣したものの、その後は大臣経験がありません。スキャンダルもなく棚橋泰文氏本人も「そろそろ」と考えても不思議ではありません。 しかし棚橋泰文氏自身は再入閣を狙って与党寄りの委員会運営は行っているわけではないようです。あまりに空転する予算委員会に業を煮やしていたのが与党寄りの運営となった要因と思われます。 いずれにしても国の大事な予算を決める予算員会ですから、小学生レベルの舌戦からの脱却を国民は願っています。