1分でわかる竹島問題
竹島に関する問題
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竹島は日本固有の領土である
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韓国が軍を置いて不法に占領している
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日本が世界に訴えるも未だに解決していない
竹島とは
(画像:Unsplash)
韓国との関係が悪化する度に話題に上がる竹島は、世界的に日本の領土として認められています。しかし、現状韓国側によるが不法な実効支配が続いています。 日本政府は幾度となく韓国に抗議をしているものの、現在に至るまで領有権問題は解決しておらず韓国側からの歩み寄りもなく事態は進展していません。竹島の現状と、なぜ韓国は日本の領土を勝手に占拠しているのかその理由を考察していきます。
島根県の離島
竹島は朝鮮半島の東側に位置している小さな島です。その大きさは徒歩30分程度で一周回れてしまうほどしかありません。太平洋戦争終結後から現在に至るまで、島根県が有しています。 火山島であるためゴツゴツとした岩に覆われており、人が住むのに適していませんでした。そのため韓国軍が占領するまでの間、ほとんどの場合で無人島として扱われています。しかし、付近の海では海産物が豊富に獲れることから、漁場として使われてきました。
北朝鮮と韓国が領有権を主張している
そんな竹島は現在朝鮮半島が有する島として、北朝鮮と韓国が共に声を上げています。韓国語名では「独島(ドクト)」と呼ばれており、付近の海も日本海ではなく「東海」と呼ばれているのです。 両国とも幼い時から続く反日教育の中で子供たちに真実ではない教育を施し、時代を超えて領土問題が加速していると言えます。韓国と北朝鮮は別の国なので、韓国が実効支配している状況に対しても北朝鮮は良く思っていないようです。
竹島在住の日本人は拘束され殺害された人も
1965年に日韓請求権協定を基に国交が結ばれる前から、韓国は竹島の領有権を主張してきました。その間には幾人もの日本人漁師が拿捕されていたのです。監禁された漁師たちの中には劣悪な環境に耐えきれず、死亡した人もいます。 しかし、現在まで韓国からの明確な謝罪や保証は受けられていません。国交正常化の時に結ばれた日韓請求権協定によって、お互いの保証を完全に解決していたからです。日本政府が韓国に代わって被害者に保証を行っています。
現在は韓国により実効支配されている
韓国は竹島に軍を派遣し、要塞化してしまっています。そこから垂れ流される汚染水によって、付近の海域は汚染され生態系を破壊してしまいました。竹島を占領している軍は無断で射撃訓練を行うなど、やりたい放題の状況です。 日本政府は抗議を繰り返していますが、具体的な対策は未だに立てられていません。他にも竹島に韓国の夫婦を移住させたり、韓国人の戸籍を登録させたりと領有権を主張するためなら手段を選ばずに様々な工作を行っています。
竹島の歴史
(画像:Unsplash)
竹島は江戸時代初期から文献が残っている日本固有の領土です。太平洋戦争後の立て直しの時代に韓国に実効支配を許してしまいますが、数々の証拠が日本の領土であると物語っています。 しかし、朝鮮半島のすぐそばに位置している為に以前から衝突の現場となってきた場所でした。現在まで続く領有権問題はどのように始まったのでしょうか。
サンフランシスコ平和条約で日本の領土として認められていた
第二次大戦中、日本と韓国は一つの国でした。1910年に大日本帝国が韓国を平和的に併合したためです。もちろん、その中には竹島もありました。 太平洋戦争集結後、日本は韓国や付近の島々に関する権利を放棄しています。連合国側と結んだサンフランシスコ平和条約にその記述が確認されています。 しかし、竹島に関しては条約に記載がされていませんでした。他の島とは違って手放す必要はなかったのです。この条約に関しては連合国側にいたアメリカも同じ立場に立っています。
李承晩ラインで韓国が一方的に竹島を韓国の領土とした
連合国軍に占領されていた日本では、漁業区域を明確に定める「マッカーサー・ライン」が決められていました。これによって太平洋戦争以前よりも大幅に漁場を制限されてしまいました。 この協定はサンフランシスコ講和条約が締結されることによって廃止されるのですが、韓国側は新たに「李承晩ライン」なるものが定められます。 日本やアメリカの承認なく、韓国側に有利な境界線を定めてしまったのです。その範囲内には、もちろん竹島も含まれています。
韓国は軍などを常駐させ国際法に違反し実行支配をおこなっている
韓国は李承晩ラインを許可なく引いてしまうという身勝手な政策によって、竹島を占領し始めます。完全に国際法に反した行為でありますが、韓国は未だに竹島を占領しているのです。 平和憲法を敷いている日本相手でなければ、早い段階で紛争に発展しているでしょう。国際的に見ても、常識外れ極まりない行為です。 また、日本との関係が悪化すると抗議としての意味で政治家や活動家が上陸するなど、政治的意味も持ち始めています。
日本側は韓国に国際司法裁判所(ICJ)での解決を促すが韓国は応じない
これを受けて日本政府は過去に3度も国際司法裁判所に訴えているのですが、韓国側は出廷を拒否している状況です。 韓国側の立場からすると竹島で紛争などは起きておらず、ただ自国の領土を防衛しているだけなのです。わざわざICJまで出向いて領土紛争を認めようとはしません。 しかし、実際には竹島が日本の領土だという証拠はいくつも上がっています。司法の元で正々堂々と争えば、負けてしまうことは韓国も十分に分かっているのです。
韓国が竹島を欲しがる理由
(画像:Unsplash)
韓国では歴史問題や反日教育の結果もあって、今でも日本に対して悪い印象を持っている人は多いようです。反日デモを起こし、日本国旗を燃やしている様子が度々報道されています。 竹島においては歴史問題と同時に、国益に関する思惑も複雑に絡み合っています。韓国がなぜ国際法に違反してまで竹島を狙うのか、詳しく説明していきます。
排他的経済水域
竹島が韓国の領土だと認められてしまうと、その国が自由に開発できる区域である排他的経済水域(EEZ)が変わってきてしまいます。日韓両国のEEZで交わる部分が出てしまうのです。 EEZで広がることで付近の海域にある水産資源が確保できるため、竹島の存在は欠かせません。それは日韓共に同じです。 実際に2018年には竹島付近で海洋調査を行う船舶が確認されており、日本政府は抗議文を送っています。国際法上では日本のEEZ内で通告なくに調査したことになります。
海底資源のメタンハイドレート
竹島のある日本海ではメタンハイドレートが多く眠っていると言われています。前述した韓国による海洋調査もメタンハイドレートの調査ではないかと考察されていました。 メタンハイドレートは近い未来にエネルギーとして使われることが期待されており、日本が持つ重要な資源の一つです。 今のところ技術的な問題で実用化には至っていませんが、技術が確立すれば有用な資源となるでしょう。そんな未来を見据えて韓国も動き出しているのです。
漁業
竹島は島根県に位置していますから、島根の漁師たちが魚を獲る権利があります。しかし、現在は韓国との摩擦もあって付近の海で漁をする人は激減してしまいました。 韓国も漁業権を得られると考えているので、近海の海産物を獲る権利を主張しています。 以前トランプ大統領が韓国を訪れた際の晩餐会では「独島エビ」なる料理が出されました。その名の通り竹島(独島)付近で獲れたエビであり、それをトランプに出すことで漁業権を主張したかったようです。
竹島に関連して第一大邦丸事件などが起きる
(画像:Unsplash)
1950年代に悲惨な事件が起きてしまいます。李承晩ラインを設定したことで、いつも通り漁業をしていた日本の船が韓国軍に襲撃されたのです。警告なく発砲された弾丸によって命を失った船員もいました。 この民間人殺害事件があったのは竹島ではなく対馬にほど近い済州島ですが、韓国の一方的な権利の主張が引き起こした事件です。 その場で拘束された船員たちも韓国内の拘置所で食事も貰えず、苦しんだと言われています。
竹島の現在
(画像:Unsplash)
一方的に占拠された50年代から現在まで違法で占領しているという点については、ほとんど変化がありません。しかも、韓国の行動はエスカレートしていき、現代ではより政治的な意味合いを持つようになりました。 政府関係者だけではなく韓国の民間人までが参加している状況の中においては、日本の立場をより明確にする必要があります。竹島の現在について説明します。
韓国人観光客が訪れるようになった
韓国軍が駐屯しているのを良いことに、韓国内からの観光客が急増しています。特に日本がホワイト国から外すなどの輸出措置を行って以来、その数はさらに多くなっているようです。 日本への旅行をボイコットした結果、抗議の意味も含めて旅先を竹島に変更する一般市民も見られました。SNS等を通じて竹島旅行を宣伝している方もいます。 日本旅行をキャンセルして、日本の領土である竹島に行くという皮肉とも取れる行動に、日本政府も頭を悩ませています。
中国やロシアによる領空侵犯
2019年中ごろにはロシアの軍用機が竹島付近を飛行する事件が起きました。これに対抗して韓国軍はロシア機に対して警告射撃を行っています。 どちらの機も日本の領空侵犯をしている為、両国に対して抗議するという異常な事態です。しかもロシア機は中国軍機と連携していたので、4国が絡む事件となりました。 日本側も領空侵犯にはレーダー等で気が付いていたようですが、自衛隊機を出動させてはいません。この予期せぬ事態に適切な対処を取れていなかったのが現状です。
韓国軍が駐在している
竹島には韓国警視庁所属の「独島警備隊」が配備されています。軍というよりは警察部隊という位置づけですが、装備は韓国陸軍と同様のものを使用しています。 「竹島で日本との紛争は起きていない」と言うのが韓国の主張であり、表向きは警察という肩書を付けるしかないのです。 警察とは言っても竹島内には対空砲が設置されていたり、警備隊については軍の訓練を受けているため、韓国軍そのものと見て問題はないでしょう。
まとめ
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韓国による理不尽極まりない行動に憤りを覚える方も多いでしょう。その裏には日本に対する恨みや、利権の問題などが複雑に絡み合っているのです。 しかし、独立から何十年経っても日本に対して強硬的態度を取っていては関係が悪化する一方です。隣国同士仲良くとはいかなくとも、平和的な関係を維持するべきだと感じています。